行ってきました!!
事前販売だと2000円だったのであらかじめチケットを買いたかったのですが、この講演会の存在を知ったのが事前販売終了してからだったという。
この日は紫波のグリーンホテルでいわて将棋フェスティバルというイベントで小学生30人と羽生さんが多面指しでの指導対局があったらしい。羨ましい。
2階の座席に座ったのですが、前方が指導対局を受けたキッズ達の指定席になってました。
全席自由だったので、前方の関係者席も含め、前の方からびっしり埋まってました。
当日は「満席になりますので、つめてお座りください」とアナウンスがありましたが、私の両隣は空席でした。
〜以下、覚えている範囲で内容〜
・「公式対局で持ち時間を使った最長時間は4時間だったけど、5秒で考えても同じ手を指すと思う。」
・勝負事をしていると、やはりバイオリズムはあると思う。
しかし験担ぎはしないようにしている。
なぜなら、運の要素を考えすぎると、いつでも実力を出せるようにするという努力がおざなりになると思うから。
・将棋の勉強でも、五感を使うのが大事だと思う。
(羽生世代の郷田さんも「大事な手は指が覚えている」という名言を残しているので、やはり盤駒を使うのは大事なんだなと思った。)
・勉強において大変なのは類似しているものを正しく覚えること。
(定跡で似ている分岐を覚えるということでしょうか。)
・我々棋士は研究者に実験されることが多い立場。
(笑いは起きませんでしたが、言い回しが面白かった。)
その実験において、5秒で盤面を覚えろと言われたことがある。
棋士は盤面を分割して塊で覚える。
感想戦を見た方から、棋譜をよく覚えていますねと言われることが多いけれども、信じられないと思われるかもしれないけれど、楽譜を再現するようなもので、ある程度規則性があるので覚えていられる。
なので幼稚園児の定跡に囚われないカオスかつ独創性に富んだ対局は覚えるのが難しい。
(これは自分も将棋を指す前は同じように思ったものですが自分でも指すようになってからはよくわかります。3月のライオンのコラムで先崎さんも同じことを書いていた。)
・ネットの普及で地域格差は無くなったように思える。
・原田泰夫先生が色紙にも書いたり、大事にしていた言葉で、「3手の読み」というのが自分も大事だと思っている。
大事なのは相手の指す手である2手目で、ここを読み間違えるとそれ以降が大きく変わるため。
講演の終わりの方で、岩手に初めて来たのは16歳の頃で八幡平で初めてスキーをしたのが印象に残っていると言っていました。
最後に会場の外にあった大きな色紙贈呈のため、関係者席にいた小山四段が登壇。
寄せ書きが大きすぎてどう持てばいいのかオロオロしていた。
小山四段が好きな岩手のお酒は浜千鳥。