こんにちは。
欅坂46の「エキセントリック」のMVが公開になりましたね。
MVの内容も合わせて歌詞を解説していきたいと思います。
なお、独自の解釈になりますのでご了承ください。
MV 0:52のあたり
バリケードのように積み上げられた机が、学校が閉鎖的な空間である事を表現している。
また、皆同じ髪型(後ろで1つ結び)をしていて校則に縛られている様子のように見える。
髪を縛る、校則に縛られる。言葉遊びのようなもの?
I am eccentric 変わり者でいい
理解されない方が よっぽど楽だと思ったんだ
他人の目 気にしない 愛なんて縁を切る
はみ出してしまおう 自由なんてそんなもの
MV1:29
学校から抜け出した平手友梨奈。
学校の敷地外で校則の及ばない場所で結っていた髪を解き、縛られる物から自由になる。
学校を抜け出した罪悪感や後ろめたさなどよりも、むしろ開放感すら感じていそうな雰囲気と表情。
どことなく不敵な笑みを浮かべているようにも見えます。
一方、自宅なのか窓の枠から思いを叫ぶ長濱ねる。
平手友梨奈が「他人の目を気にしない。はみ出してしまおう。」と人目につくであろう昼間の道路を片足裸足で歩いて行くのとは対象的。
鬱屈を感じつつも自分の気持ちをどう表せばいいのかわからない。
他人の目を気にせず自己主張することもできない。家にいれば自分は誰かの悪意によって傷つく事はない。だが何かを伝えることもできないもどかしさ。
あれって ああだって聞いたよ
ホントはこうらしいって聞いたよ
推測だらけの伝言ゲーム
元のネタはどこにある?
「エキセントリック」というタイトルは学校のように閉じた世界での噂話や葛藤に対しての1つの答えを表していると思っています。
エキセントリック=変わり者になる。既成概念や誰かの価値観で測ることのできない自分でいる。それも1つの生き方である。
噂話は厄介で大勢の人を前にして「◯◯さんって、こうらしいですよー!!」とか言った訳ではないのに、大勢の人たちの間でなぜかありもしない話さえ共有されてしまう。
まるで放送室のマイクとスピーカーを使ったかのよう。
絶対誰にも言うなよ
ここだけの話って耳打ち
漏れない秘密 いつも筒抜けで
口が固いやつなどいるものか
ここだけの話と言っておきながら、そう言う人は誰にでも同じ事を言っている。
もう誰が味方かなんてどうでもいい
損得は関係ない
信じる 信じない
無責任な友達ごっこ
噂話を聞いて、「どうせ噂話だから本当かどうかわからないし」 と考える人達が多ければ救われる。
でも噂話を楽しくしている人と仲良くしている人達なんて結局は似た者同士なのだからその人たちの間ではまるで真実かのように認識されてしまう。
人々に囲まれる長濱ねるは疲弊しきっているように見える。
葛藤するかのような平手友梨奈は噂話の中の長濱ねるを信じるか、自分の目に映る
等身大の長濱ねるのどちらの友を信じるべきか板挟みで苦しんでいるのかもしれない。
下校途中だろうか。
通行止めで前に進めない。閉じた世界から逃げ出したくても、あるものにとっては答えが出ない。立ち止まるしかないのかもしれない。
積み上げられた机の上の椅子に座っていたはずの志田愛佳に変わり小林由依が腰掛けている。
スクールカーストの比喩だろう。
噂話を流され、真実かどうかもわからぬまま皆は信じ、信用を失ってしまったのだろうか。
しかし小林由依が座る椅子も見るからに不安定でいつ崩れてもおかしくない。
そんな緊迫した空間で学生たちは生きている。
MV 2:43
踏み切りを隔て向かい合うWワタナベ。
隠し事も無く向かい合っているようで、お互いのあり方を探り合っているよう。
膠着状態。
校則ゆえ結んでいた髪を解き、ゴムを弾き飛ばす。
窮屈なルール、理不尽だと感じたルールに対してすねて自分を霞ませるのでは無く、
「おかしい!!」と意思表示をして現実を変えたい。
そんな気概を感じる。
自分をエキセントリックに変えるのではなく、現実を変える。
そのためにできる事をする。
ポジティブなメッセージが込められていると思ったのだけど考えすぎだろうか?
学校を抜け出し、歩き続けた果てにあったもの。
それは広い海とその先にある街だった。
自分の身の置いていた世界はちっぽけなほど小さかった。これから見るべき世界はまだたくさんあるのだ。
それに気付いた。
内に篭るな。
こういうことでしょうか。ニワカの勝手な解釈なので大目に見てください。
MVのスクショたくさん貼っちゃったけど、削除要請とか来たら画像だけ消します。
それでは〜。