北の国から

お届けする雑記

ダン・ブラウンの「インフェルノ」を読みたいと思っている。

今週のお題「読書の秋」

こんにちは。

先々週あたりに、ダン・ブラウン原作の「インフェルノ」の映画版を観ました。

去年公開された時に映画館で観ようと思いつつ結局行かなかったのだった。原作も読んでいなかった。

準新作だったんですけど、ツタヤでTカードのレンタル機能の更新をしたらレンタル半額クーポンをもらったので借りました。

 

割と映画は何を観ても「面白かった」と思える幸せな人間なので、楽しめたんですけど、ヤフー映画のレビューを見たら低くて驚いた。

このシリーズの映画が好きで、毎作品見てるんですけど確かにレビューで酷評されている箇所に関しては同意できました。

 

生化学者・ゾブリストによる、ウイルスを用いてバイオハザードを起こし世界の人口を大きく減らすという計画を阻止するため、主人公ラングドン教授が奔走する・・・!!というあらすじ。

 

このシリーズは敵組織との競争というか、どちらが先に目的地までたどり着けるのか?という展開が多いんですけど、「インフェルノ」においては前半は敵対勢力と思われる団体から一方的に逃げているので、舞台であるフィレンツェの街並みをおちおち観ていられないなと思った。

あと、裏組織のボスみたいな人物が一介の学生達にそんな簡単にやられるかよ、とか結局なんでダンテのデスマスクにメッセージが隠されていたのだろう、とかツッコミどころは結構ありましたが楽しかった。

 

ヒロインが美人で可愛くてなんでも出来るエリートで、頼もしい味方だと思いきやまさかの○○系ヒロインだった。

ネタバレを知らずに観ていると中盤で

え・・・?

という過去最大にラングドン教授と感情がシンクロする瞬間が訪れるであろう。

もうね、テイルズシリーズかよってなりました。

 

インフェルノ、つまり地獄が今作のテーマで、何が地獄かというとウイルスがばら撒かれた世界を例えているのですが、進んでその地獄を作り出そうとしている人物達との攻防を描いています。

映画版を観て思ったのは、この映画の狙いはラングドン教授による美術品の解説や街並みを堪能することではなく、ゾブリストの思想について考えさせる事ではないかと思った。

 

生化学者のゾブリストは「人口が増え過ぎた地球を守るには、強制的に人口を減らすべきだ」という考えを持っていて、やはり大多数の人間にはヤバイ奴だと思われている訳ですよ。

作中である人物が「彼は異常者でもサイコパスでもない」と擁護するセリフがあるのですが、私は別に彼の思想がそこまで異常だとは思わなかった。

 

個人の思想に留めておくだけでなく全世界に向けて発信し、実行に移す計画まで立ててしまうのは共感はできないけれど、地球の未来を考えた事があるならば増え過ぎた人口が課題であるという結論に至ってしまうのは仕方のない事ではないかと思うからです。

 

近年大きな世界大戦はないし、出生人数は減っても医療の進歩によって全体的に寿命は延び、人口は増えるばかり。この地球にとってのガンは増え過ぎた我々なのは明らかなのです。(ただしこれを覆す事が起きるのを願っているわけではない)

それを解決するための手段が正しいのか否か、実際に行うべきなのかを判断するのは非常に難しい。

そもそも誰もが納得のいく答えは決して出す事が出来ないのではないか。

 

そういった問題について考えさせる事を何よりも優先したのかな?と思った。

 

ヤフー映画のレビューや感想を見ると、どうやら削られている展開が多いという事なので原作を読んでみようと思います。

原書で読むのが一番だと思ったのですが、挫折しそうなので黙って日本語訳版を電子版で購入しました。原書は後から挑戦しまーす。

映画版は原作の壮大なPVだと考えればみんな納得出来るんじゃないかと思ったんですけど、そもそも原作ファンも満足いく内容でなければ実写は成功とは言えないですよね。ムズカシー。


積み本もたくさんあるけど、秋のうちに読了したいです。
がんばるぞー。